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CMECジャーナルクラブ 編集長 名郷 直樹
CMECとはCommunity Medicine Evidence Center(地域医療エビデンスセンター)の略である。
地域医療というからには、そこに関わる人たちすべてが対象である。医師に限ったことではない。すべての医療従事者、そしてその利用者である一般住民が、臨床研究情報をきっかけに、地域医療について議論し、理解を深め、さらには医療現場での実践につなげていけるような活動が、この企画の最終的な目的である。
そして、その一部としてEBM (Evidence-based medicine、根拠に基づく医療)の実践の普及ということがある。
EBM普及のために
1991年のEBM登場以後、PubMedの無料化、UpToDateのような教科書、Clinical Evidenceのような優れたエビデンス集など、英語データベースの整備には目覚しい進歩がある。それがEBMの普及に大きな役割を果たしたことは間違いない。
しかし、未だに日本人の英語に対する壁は大きく、その部分が日本におけるEBMの普及を妨げているのも事実である。日本語のデータベースとしては、日本のガイドライン、クリニカルエビデンスの日本語版など、少数のものしかなく、日本語だけではEBMの実践がままならないというのが現状である。
特に原著論文の情報に関しては、商業ベースの日本語論文要約があるものの、批判的に吟味された二次情報はほとんどない。
そこで、このCMECジャーナルクラブが企画された。CMECジャーナルクラブは、ACP Journal Clubと同様な、原著論文を批判的に吟味した情報である。しかし、ACP Journal Clubと比較して、以下のような特徴を持つ。
◆日本語であること
◆利用者として医師以外も対象とする
◆原著論文発表から1-2ヶ月以内に作成する
◆新着論文だけでなく、歴史的論文も対象とする
◆医学中央雑誌収載の日本語の論文も対象とする
◆論文要約をメール等で配信する
◆情報提供だけでなく参加者の議論の場を提供する
◆EBM学習の支援を行う
今後の展望
単に日本語であるというだけでは、すべての医療関係者の共通の言語にはなりえない。医学論文情報がすべての医療関係者の共通言語となるように、このCMECジャーナルクラブを発展させていきたい。
そのためには、参加者がエビデンスをどう理解し、どう現場で利用したかを共有し、議論を続けることが不可欠と考えている。
2015年4月24日一部改訂