CMECジャーナルクラブ、CMEC-TVでは論文の結果については原則として一次アウトカムのみを取り上げています。
一次アウトカムとは、その研究で最も優先順位が高く、偶然の影響が少ない治療効果判定のための指標です。
統計学的に検定する場合、仮説が正しいかどうか検討できるのは一次アウトカムだけです。一次アウトカム以外の結果は、仮説生成のための検討に過ぎず、解釈に注意が必要です。
CMECジャーナルクラブ採用論文の中にも、複数の一次アウトカムが設定されているものがあります。5つ以上の一次アウトカムを設定している論文については、「研究デザイン」の項目の、「一次アウトカムが明確か」のチェックボックスをはずして表記しています。
編集部より
2011年6月23日木曜日
2011年6月8日水曜日
(6) 真のアウトカムって何ですか?
ジャーナルクラブの用語解説、今回は第6回目です。ツイッター連動企画のため、短い解説となっています。
がんの治療効果を判定する場合、がんが小さくなるかでまず検討されますが、がんが小さくなっても寿命が延びるかどうかはわかりません。
がんは小さくなったが寿命は縮んだ、という研究はたくさんあります。
がんの大きさを「代用のアウトカム」、寿命を「真のアウトカム」と呼びます。治療効果の検討には、真のアウトカムでの検討が必要というわけです。
がんの治療効果を判定する場合、がんが小さくなるかでまず検討されますが、がんが小さくなっても寿命が延びるかどうかはわかりません。
がんは小さくなったが寿命は縮んだ、という研究はたくさんあります。
がんの大きさを「代用のアウトカム」、寿命を「真のアウトカム」と呼びます。治療効果の検討には、真のアウトカムでの検討が必要というわけです。
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